- 住宅ローンを、どの銀行で借り入れするか悩んでいる人
- 他の人は、どんな基準で住宅ローンの銀行を選んでいるのか気になる人
- 地方銀行とネット銀行、どちらがいいのか知りたい人
マイホームを建てるため、打ち合わせに追われる日々を過ごしている30代夫婦です。
いくつかの銀行で住宅ローンの仮審査は進めていて、お金は無事に借りされそうなのですが、一体どの銀行から借りるのがいいのだろう?というのが私たち夫婦の悩みでした。
住宅ローンの銀行はどんなふうに選んでいけば良いのか?
私たち夫婦なりに考えて決定した、その過程を参考にしていただければと思います。
- 土地あり
- 注文住宅
住宅ローンの銀行を選ぶ前に、何が重要か?を考える
私たち夫婦は、住宅ローンの銀行を選ぶ方法は人それぞれだと思っています。
というのも、融資を受ける自分たちが何を一番重要視しているか?というのが銀行選びに直結してくるからです。
ちなみに我が家の場合、住宅ローンを借りる際の最重要事項は【総支払額をできるだけ下げたい】でした。
各家庭によって
- もしもの時の保険が手厚い方がいい
- 窓口でやりとりできる方が便利でいい
- 借り入れの手続きが楽なのがいい
- 我が家と同じで、なるべく払うお金が少ない方がいい
などなど、いろいろ価値観があると思います。
例えば保険重視であるならば、一番保険が手厚い銀行を選ぶべきだし、窓口対応が必須条件ならネット銀行は選べませんよね。
借り入れ手続きが楽なのが良ければ、住宅会社から勧められた銀行を選ぶのがベストかもしれません。
これだけでも少し、銀行が絞れてくるのではないかな?と思います。
住宅ローンの銀行は金利と諸経費で比べる
我が家の場合は【総支払額をできるだけ下げたい】を基準に住宅ローンの銀行を選んだ結果、最終的に住宅会社に勧められた地元の地方銀行を選ぶことにしました。
どのようにしてその結論を出したのか?と言えば
- 金利
- 住宅ローンにかかる諸経費
を数件の銀行で比較しました。
金利が低いのはネット銀行
マイホームを建てると決心し、住宅会社を決めた時には、恥ずかしながら私たち夫婦にはまったくお金の知識がありませんでした。
そんな私たちですが、借りる金額にかかる金利が低ければ低いほど、最終的に支払う金額も低くなると思ったため、まずは金利が低い銀行に重点を置いて、いくつかの銀行を調べてみることにしました。
そんな中分かってきたのが
- 窓口対応の銀行は金利が高め
- ネット銀行は金利が低め
ということでした。
金利だけみるとネット銀行がお得に見える
私が比較したのは、地元にあっていつも利用している地方銀行(住宅会社からも勧められた)と、ネット銀行です。
ちょっと下の表を見てみてください。
例えば4000万の借り入れをするとして、金利0.6%の地方銀行と、金利0.507%のネット銀行の単純な総返済額を比べてみました。
ちなみに諸経費は含んでいません。
地方銀行 | ネット銀行 | |
金利 | 0.6% | 0.507% |
総返済額 | 44,356,642円 | 43,662,133円 |
(変動金利・ボーナス払いなしでシュミレーション)
金利が少し変わるだけでも、総返済額が70万近く変わってくるのが分かりますね。
ネット銀行だと
- 借り入れの際の手続きが少し面倒
- なにかあった時に、窓口がないため対応が遅れることがある
などのデメリットはあるものの、金利だけ見ればかなりお得なように感じます。
私たちの場合、手続きの面倒くささや窓口対応の有無より、とにかく総支払金額を下げたい!というのが重要だったので、そのデメリットはあまり気になりませんでした。
なんて浮かれ気味だった私たちですが、一つ大きな落とし穴があったのです。
諸経費もネット銀行の方がかからないように見える
住宅ローンを借り入れるには、地方銀行にしろネット銀行にしろ、別途諸経費がかかってきます。
私たちはその諸経費の部分を見落としそうになっていたのです。
主にかかってくる諸経費としては
- 住宅ローン保証料
- 保証会社手数料
- 印紙代
- 登録免許税
- 司法書士手数料
などがあります。
もう一度、表を見てみてください。
地方銀行 | ネット銀行 | |
金利 | 0.6% | 0.507% |
住宅ローン保証料 | 830,000円 | 0円 |
保証会社手数料 | 55,000円 | 880,000円 |
印紙代 | 20,000円 | 0円 |
登録免許税 | 160,000円 | 160,000円 |
合計 | 1,065,000円 | 1,040,000円 |
(我が家が実際に比べたものを表にしたもの)
ネット銀行の方が25,000円安いですね。
ネット銀行自体はとてもお得なんですが、実はネット銀行を選ぶことによって、もうひとつ別の部分で諸経費がかかってくるのです。
それがつなぎ融資を受ける際の利子です。
ネット銀行はつなぎ融資の費用も考えよう
私たちは、注文住宅を建てる予定です。
注文住宅を建てる場合、引き渡し前の着工時や上棟時などに、工事代の数十パーセントを先に支払わないといけません。(土地から購入の人は土地代も先払い)
数十パーセントとはいえ、大金になります。
自己資金ではとても用意ができないので、住宅ローンを前借りしないといけないのです。
これがつなぎ融資と呼ばれるものですね。
つなぎ融資は金利が高く、諸経費もかかる
先ほどの地方銀行とネット銀行では、こんな違いがありました。
- 工事が始まる前に住宅ローンの借り入れができるので、つなぎ融資を受ける必要がない。
- たいていそれぞれの銀行と提携したつなぎ融資先があって、そこでつなぎ融資を受けないと工事代を払うことができない仕組み。
しかもつなぎ融資の金利は住宅ローンより高く、家が建つまでの間の借り入れとはいえ、かなりの利息を払うことにもなりそうなのです。
順調に家が完成すればいいのですが、なにかトラブルがあって工事期間が伸びることになれば、その分払う利息も増えていく可能性だってあります。
また、金利だけではなく、事務手数料や保証料、印紙代がかかる場合もあるときた・・・
ネット銀行は金利が確かに安いのですが、つなぎ融資を受ける必要のある人は、少し注意が必要かもしれません。
トータル費用と各家庭の価値観で決める
てことは、やっぱり地方銀行の方が安いの?と思った方、下の表をご覧ください。
地方銀行 | ネット銀行 | |
金利 | 0.6% | 0.507% |
総返済額 | 44,356,642円 | 43,662,133円 |
住宅ローン諸経費 | 1,065,000円 | 1,040,000円 |
つなぎ融資利息+諸経費 | 0円 | 650,000円~ |
合計 | 45,421,642円 | 45,352,133円 |
(我が家が実際に比べたものを表にしたもの)
実はネット銀行の方が約7万安いのです。
ただ、つなぎ融資の利息がどのくらい増えていくか?(工事期間がどのくらいか?)によって、結果的にネット銀行の方が高くなることは往々にしてあります。
ちなみに我が家の場合は
- つなぎ融資の利息が増えて、総支払額が上がる可能性があるのが嫌
- 銀行以外に、つなぎ融資の会社とも契約をするのが手間
- 窓口対応があった方が、なにかと安心
これらの理由から、地方銀行を選ぶことに決めました。
我が家とは違い「それでもネット銀行の方がお得だ!」とネット銀行を選ぶのももちろんアリだと思います。
大事なのは、トータルで考えた時、自分たちの価値観に合った銀行を選ぶこと、ですね。
まとめ:住宅ローンの銀行の選び方は?地方銀行とネット銀行を比較
ここまで
- 住宅ローンを、どの銀行で借り入れするか悩んでいる人
- 他の人は、どんな基準で住宅ローンの銀行を選んでいるのか気になる人
- 地方銀行とネット銀行、どちらがいいのか知りたい人
に向けて、住宅ローンの銀行はどんなふうに選んでいけば良いのか?私たちなりに考えて銀行選びをした、その過程をお伝えしてきました。
地方銀行とネット銀行では主に
- 金利
- 住宅ローン諸経費
- つなぎ融資
の違いがあり、それぞれかかるコストが変わってきます。
金利が安くても、そのほかの部分でコストがかかってることがあるので、すべてをトータルしてみていくようにすると良いですね。
各家庭での価値観とすり合わせて、ぜひベストな銀行選びをしてください。
応援しています^^