- がん保険に入るべきか悩んでいる人。
- なぜ、がん保険に入らないと決めたのか気になる人。
- 家計の見直しをしたい人。
最近、我が家は保険の見直しを大々的に行いました。
その理由は、家計を見直し貯蓄に回すためのお金を作りたかったからです。
我が家は今までたくさんの保険に加入していましたが、今回の見直しでほとんどの保険を解約することになりました。
もしがんになったら…と思うと不安ですし、やっぱりがん保険には入った方がいいのかな?と本当に悩みますよね。
我が家も相当悩みましたが、結局がん保険には入らないと決めました。
そこで、同じように悩んでいる人の参考になれば、と思い
- がん保険に入らないと決めた理由
- がん保険に入らない代わりに、やると決めたこと
をまとめてみることにしました。
がん保険に入るか入らないか?悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
がん保険が不要と決めた4つの理由
最初に結論からお話しますと、我が家ががん保険に入らないと決めた理由は以下の4つです。
- 60歳になるまでに、がんにかかる確率が低い。
- がんによる入院・手術は貯蓄で対応できる。
- 高額療養費が使える。
- 先進医療への対策の必要性をあまり感じない。
がん保険はなぜ必要と言われているのか?
私たち夫婦が、がん保険に入るかどうか悩んだのは、ファイナンシャルプランナーさんに住宅ローン相談をしたのがきっかけでした。
住宅ローンの返済計画の一環で、家計見直し(保険の見直し)をしていたのですが、他の保険は解約したとしても、がん保険だけは入った方がいい、と強くすすめられたのです。
なぜ、そのようにファイナンシャルプランナーさんが強くすすめてきたのかというと
- がんは治療が長引いて、医療費がかさむから
- 充分な治療(高額な治療)を受けられないと困るから
という理由でした。
がんのような大きな病気の場合、治療費のことを考えると見舞金としてまとまったお金が出る保険に入っている方が、確かに安心のような気がしますよね。
実は私の父は7年前にがんを発症し、今現在も闘病を続けています。
父を間近で見ていると、
- 治療は7年と長引いている
- 切除手術・放射線治療・抗がん剤治療など、いろいろな治療を行ってきている。
というのは確かです。
おそらくトータルすると100万円近くは、がんの治療のために使ってきていると思います。
特に抗がん剤の薬が高いらしく、「毎月支払いが大変だ」なんて良くボヤいています。
60歳までにがんになる確率は比較的低い
でも、考え方を変えてみると100万円の貯蓄さえあれば、がんに対応できる可能性があるということではないか?
と私たちは考えました。
私たちがファイナンシャルプランナーさんから紹介されたがん保険は
- 60歳まで払い込み(掛け捨て)
- 60歳までの保証
- 給付金100万円
- 保険料は約4,000円/月
という内容でした。
毎月の掛け金4,000円分を、仮に自分たちで21年間貯蓄に回すとおよそ100万円になります。
今主人が36歳・私が35歳なので、21年後だと57歳・56歳です。
56・7歳までにがんになる確率ってどのくらいだろう?と考えた時、それはかなり低いのではないか、というのが我が家の行き着いた答えでした。
国立がん研究センターの統計では、
- 男性:現在40歳の人が20年後までにがんになる確率は7%
- 女性:現在40歳の人が20年後までにがんになる確率は9%
- それ以前の年齢では、さらに確率が下がる
という結果が出ています。
高額療養費を使えば自己負担が減る
父もそうでしたが、がんが小さいうち(早期)なら部位によっては、入院して切除手術や放射線治療で治療を行っていくと思います。
でも実際は、手術や入院で医療費が高額になった時には高額療養費が使えるので、思っているほど出費が少なくて済むことが多いのです。
条件:同じ月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合
どうなる:一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される
両@リベ大学長「お金の大学」42ページより引用
このような制度のことを言います。
ちょっと分かりづらいですが、我が家の事例で説明すると
- 高額療養費の制度を使えば
- 月に100万円の総医療費がかかっても
- 自己負担限度額の8万7千円の支払いで済む
ようになります。
そして、入院期間自体が今は短い傾向にあり、がんは通院で治す時代となっています。
実際、父も手術後2か月以内には退院して、治療のほとんどは通院しながら行っています。
大きな手術などをしても、数か月分の入院費用をきちんと貯蓄さえできていれば、対応できない金額ではない、が我が家の出した結論です。
先進医療を受ける可能性は低い
ただ、気になるのが先進医療ですよね。
先進医療は公的医療保険がきかず、もし治療を受けた場合は高額になるため、保険で備えておいた方がいいんじゃないか?
と思う人も多いと思います。
「先進医療は高額で払えない!」
「じゃあ先進医療を受けるために、がん保険に加入しよう!」
そう決める前に、以下の2つのことだけは知っておいてほしいな、と思います。
それは
- 先進医療はがんになったら全員必ず受けられるものではない
- 病気が治る可能性の高い治療法=先進医療ではない
ということです。
先進医療を受けるには
- がんの部位
- 状態
など、いくつかの条件に当てはまっている必要があるだけでなく、受けられる病院が限られています。
ちなみに父は、先進医療が受けられる病院に入院していましたが、条件には合わず先進医療を受けることができませんでした。
また、先進医療は
【安全性や効果を実証中のため保険適用できない治療法】であって
病気が治る可能性が高い治療法というわけではありません。
効果が定かでない治療法のためにがん保険をかけるのか?
というところですよね。
ただ【60歳までにがんになる確率】×【先進医療の対象になる確率】を考えると、やはりその確率は低いとも言えると思います。
その確率をどう捉えるか?これは各家庭の価値観によりますが、我が家は先進医療への備えは不要、と判断しました。
がん保険に入らない代わりにやる3つのこと
「がん保険は不要」と結論を出した私たち夫婦ですが、がんは保険で備えるのではなく別の方法で備えることにしました。
それは
- がん保険にかける分の資金を貯蓄や投資に回す
- 食事・睡眠・運動などの健康づくり
- 健康診断を受ける
①貯蓄や投資をして備える
がん保険に入らないと決めたからには、貯蓄はしっかりしていく必要があります。
がん保険に入ったら支払うはずだった保険料4,000×2人分は毎月貯蓄に回していきます。
NISAなどの資産運用に回すのもアリかな、と考えています。
②がんにならない生活習慣を心がける
一番重要なのは【がんにならないこと】ですよね。
そのためには、がんにならない生活習慣を心がける必要があると私は思っています。
個人的にしていることは
- 化学調味料・添加物フリーの食材を選ぶ
- なるべく農薬の少ない食材を選ぶ
- 野菜・果物・肉・魚・豆などバランスの良い食事
- 夜は早めに布団に入り、睡眠時間をしっかり確保する
- ストレスをためない生活とメンタル作り
です。
実は私は健康オタクなので、このあたりのことを語り出すとたぶん長くなってしまいます(笑)
簡単に言うと
- 食べたもので体が作られている
- 自律神経優位の生活が大事
ということですね。
私の場合、特に食の質が大事だと思っているので、節約は食費ではなく固定費でするようにしています。
③健康診断を毎年受ける
もしがんになってしまったとしても、早期に発見できれば切除手術だけで治療が済んでしまうケースも多々あります。
そうすれば、医療費も最小限に抑えられますよね。
そのためには、健康診断を毎年きちんと受けることが大切になってきます。
女性の場合、婦人科健診も忘れずに受けたいところです。
まとめ:がん保険は不要?我が家ががん保険に入らないと決めた理由
ここまで
- がん保険に入るべきか悩んでいる
- なぜ、がん保険に入らないと決めたのか気になる
- 家計の見直しをしたい
という人へ、我が家ががん保険に入らないと決めた理由をご紹介してきました。
我が家がなぜ、がん保険に入らないと決めたかというと
- 60歳になるまでに、がんにかかる確率が低い。
- がんによる入院・手術は貯蓄で対応できる。
- 高額療養費が使える。
- 先進医療への対策の必要性をあまり感じない。
という4つの理由からでした。
漠然とした不安があるから、なんとなく保険に入る人も多いと思いますが
「本当にこの保険は自分たちにとって必要なのか?」
それを考えた上で決めることが、とても大切だと私は思います。
我が家の体験談が、少しでもお役に立てれば嬉しいです。